
車のアクセサリーだからそれほど危険ではない。
そう考えてしまう製品ほど実は注意が必要です。
中国のEVメーカーであるNIOは、車載AIアシスタント「NOMI」の模倣品について、安全上の懸念があるとして注意喚起を行いました。
NIOによれば、模倣品は外観こそ純正品によく似ていますが、自動車向け製品に求められる振動試験、高温環境試験、電磁環境試験、衝突時の安全性評価など、必要な検証を受けていない可能性があります。そのため、事故時に脱落・飛散することで二次被害につながったり、エアバッグなど車両安全システムの作動に影響を与えたりするリスクがあると警告しています。
ここで重要な視点は、「何がコピーでき、何がコピーできないのか」という点です。
模倣品はロゴや外観デザインを再現することができます。しかし、安全性は単なる形状ではなく、設計、材料選定、試験、品質管理といった長年の積み重ねによって確保されるものです。
見た目が同じであっても、その製品が完成するまでに行われた検証プロセスや品質管理体制まで再現することは容易ではありません。
実際、米国では2024会計年度に21万1,000点を超える偽造自動車部品が押収され、EUでも偽造タイヤ、ブレーキ部品、エアバッグなどが道路安全上のリスクとして警戒されています。また、OECDもこうした安全性に影響を及ぼす模倣品を「Dangerous Fakes(危険な偽造品)」として整理しています。
安全に関わる模倣品問題は、自動車業界だけの問題ではありません。家族が利用する車両、物流を支える輸送機器、公共交通など、自動車は私たちの生活と密接につながっています。
ブランドが守るべきものは、単なるロゴや製品デザインではありません。
お客様が安心して利用できるという「信頼」そのものです。
今後、製品の安全性や品質を維持するためには、真正性を確認できる仕組みや、製品が正規品であることを証明する仕組みの重要性がさらに高まっていくと考えられます。
参考情報:
・NIO公式発表・関連報道
・EUIPO「Operation Spare Off 2024」
-----
模倣品に関するお問い合わせ・ご相談は、弊社お問い合わせフォームから日本語でお気軽にご連絡ください。
https://www.t-security.com/ja/contact-us





